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国立科学博物館にいってきた

  • 2009-06-18 (木) 1:21
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美術館や博物館がなぜか集中している上野公園、たまたまかなりすごいイベントをやっているそれらをスルーし、国立科学博物館、しかも常設のほうにいってきた。

この日の上野公園はイベントやばかった

6月6日にちようび、国立科学博物館にいくべく上野公園に足を踏み入れると、偶然なのか超ヘビー級イベントがてんこ盛りだった事に気づいた。

国立西洋美術館で行われている日テレ開局55周年記念事業のルーブル美術館展はもちろんのこと、終了前日の東京国立博物館の阿修羅展、さらには上野の森美術館のネオテニー・ジャパン。(見てぇ!)

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画

asahi.com : 朝日新聞社 - 国宝 阿修羅展

ネオテニー・ジャパン ─ 高橋コレクション

ネオテニー・ジャパンは性質上そこまで人が殺到するイベントではないもの、阿修羅展にはおば様方が続々吸い込まれていき、ルーブル美術館展にいたっては俺が帰る時間(17時過ぎかな)になっても行列が伸び、待ち時間110分のたて看板が…TDLか。

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で、お目当ての国立科学博物館はというと、こちらも負けじと大恐竜展なんてイベントやっちゃってる!
日本初上陸-大恐竜展- 知られざる南半球の支配者

もうこのイベントで上野公園の子供総取り状態、ギャルママがパンツちら見せ、だんな仁王立ち。
こっちもケツの見えないすごい行列だったが、常設のほうは入り口からして違うのでするりと入場。
建物がかっけー!

国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

やりすぎ感が漂う、脅威の情報量

実は博物館というものに行ったのは二回目だった気がする、というのも覚えてないのだけれど。
そのせいかこの国立科学博物館が他の博物館と比較してどうなのかわからないのだが、とにかくすさまじい量!
敷地面積はそこまで広くはないはずなのだが、それでも地球館が地下3階から地上3階まで、日本館は地階はないものの各階が南翼・北翼に分かれ、さらに360度に映像が映し出されるシアター付き、天井が高くうまく縦の空間を使っているうえ、ひとつひとつの展示が工夫されていて、そしていちいち解説映像を見る事が出来る。
圧倒される情報量。
だいたい“博物”と“科学”を一緒にしちゃった点からいってもう大風呂敷なんだけど、見事にやりきっている。

上野公園に着いたのは昼12時過ぎくらいだったと思うが(これでも全力早起き)、閉館時間まで居てもとてもじゃないが全部見れない。
もともと閲覧速度がかなり遅いせいもあり、結局シアターと世界館の地上部分しか見れなかった。(しかも2F3Fを流し見…)
地方からわざわざ観光に来た子供とかの事も考えると、一日で見れないコンテンツ量はまさに巨大テーマパーククラス。

シアター36○

おそらく国立科学博物館の目玉の一つであろう、360度の映像を映し出すスクリーン。
上映内容は月によって変わるらしく、見た時は愛・地球博で放映された“青の輝き”を3分くらい、“マントルと地球の変動-驚異の地球内部-”を5分くらいだったかな。
開始前に執拗なほど「気分が悪くなる可能性があるよ」「子供が怖いと泣き叫ぶ可能性もあるよ」って事がアナウンスされ、さらに「特別な場合を除き途中退場は許さない、絶対にだ」と念を押す始末。あげくは「もし下に物を落としたら閉館時間にならないと取れない」とまでいう徹底ぶり。

映像は浮遊感がありかなり楽しいものの画質の荒さが目立つので、出来れば球状のシアターの真ん中に立てればスクリーンとの距離が離れてその辺が気になりにくくなるかもしれない。
行列が出来ているのでその辺は運次第だが、空いている時に行けばいい位置で見れるかな?
愛・地球博で放映された映像のほうがCGのクオリティは高かったが、やはりボリュームの面でも内容が具体的なのもあり後半のほうが楽しめた。(愛・地球博のほうはイメージ映像に近い)

ちなみに放映が終わった後は案の定、子供が怖い怖いとギャン泣きしていた。

地球館1F [地球の多様な生き物たち]

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しっかり見れたのがほぼここしかない、と言っても過言ではないんだけど、ここだけで数時間食ってしまったんだからしょうがない。
しかしそれもそのはず、展示の仕方がパネェ!
もともと持っていたイメージとして、博物館での展示方法は一定の規則でジャンルを分け、ジャンルごとにフロアを分け、またさらに詳細な分類をしグラデーションのように標本なり剥製なり模型なりを展示するものだと思っていた。
しかしここでは海と陸、生息域の気候といったオーソドックスな分類方法に加え、いわゆる亜種、さらに同種なのにこんなに個性があるんだよという説明に1フロア、進化の説明に1フロア、さらに細かいテーマ群に1フロアとなっている。
当然重複するものも出てくるがまったくおかまいなしだ。(同じカブトムシの標本群が二箇所にあったし)

このことからも分かるようにただ見せるだけでなく、確固たるテーマを伝えるための要素に標本や剥製があり、それはメインではあるのだけど、他に用意された映像・テキスト、はては展示方法までもがひとつとなっている。
そしてそれらは、それぞれの生き物は見方によってその立ち位置はさまざまに変わる事を気づかせてくれる。
あの手この手の演出テクニックを使用し、さらに最大限に子供へ配慮しつつも、内容は多角的で硬派だ。

なので同じ地球館1F内ではあっても、各フロアの展示デザインはまるっきり違う。せいぜい柱やクリアボードに書いてあるテキストの書式や、映像端末くらいにしか共通点が見出せないほどに。
中でも進化の系統をフロア全体でビジュアライズされた系統広場が出色の出来。

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フロアの中心にさまざまな解説映像が見れる端末があり、そこからその映像に沿って進化の流れがフロアの床に光のラインを描いて外側の壁面へたどり着き、そのガラスの壁面に透明なアクリルかガラスかなにかでプレスされたさまざまな植物や、ケース内に展示された動物の標本があり、さらに動物部分の展示の中に縦長のディスプレイが。
どうも前に立つとその人が映し出されるようだが、そのディスプレイの下に「ひと」、というにくい演出まで!
また、単純な生命体から多種多様に進化し広がっていく様を良くある木構造ではなく“生命の花”とし、それをかたどった造形物の花の部分がモニタとなって、決まった時間に5分を超える動画が上映される。

ちなみにシアターほどではないものの、そこかしこにある映像端末とは別のこういった特別映像のようなものが、館内のあちこちで決まった時間に上映されるという贅沢なつくり。

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他にも多様性の由来をテーマにしたフロアのデザインが非常に美しいとか、あれこれあるんだけど、どこいっても終始こんな感じで全然見終わらない!
地球館1Fに数時間かかったが、しかしそれでもテキストの大半と、解説映像のほとんどをすっ飛ばしてこれなのだ…恐るべし。

屋上 ハーブガーデン・パラソルガーデン

すでにへとへとになった上に、館内にあるレストランは行列、食堂のような場所の弁当は売り切れで、空腹でフラフラしていたので、ハーブガーデンとパラソルガーデンがあるらしい屋上で一休みする事に。
屋上はよくあるデパートとかの屋上のよりは狭く、中央が段差で区切られていてその左右にそれぞれハーブガーデンとパラソルガーデンがある形になっていた。
ハーブガーデンは今までの展示物のボリュームからして植物園のようなものを想像していたが、スペースの広さのせいか、そもそもハーブは背の低い植物なのでスケール感が出ないからか、割とこじんまり。
とはいえ、蝶が飛んでたりと「うわぁ…ハーブガーデン…だな」と思うには十分、屋上で雨ざらしなはずなのに案外きれいに手入れされていていい感じ、そのせいかガーデンの周囲に設置されているベンチにはこれでもかとカップル。

パラソルガーデンのほうは…ふっとい支柱に汚い傘が開いていて、その下にある木の椅子に疲れた親が座り、下を子供が走り回っている。
なんだよパラソルガーデンとかえらそうな名前のくせに、傘があるだけじゃんとこのときは思ったが、家に帰ってパンフレットを見てみたら、ソーラーパネルの電力で人が近づいたら自動で傘が開く仕組みらしい…そんなギミックが。
なるほど全部の傘の下にすでに人が座ってたら、傘開きっぱなしだよな。

地球館3F [大地を駆ける生命 / たんけん広場-発見の森]

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もう閉館時間も近いのもありすでに全部を見る事はあきらめ、ざっと見つつせめて地球館くらいは全部見ようかと思い、屋上から降りて地球館3Fへ。
入るといきなり“たんけん広場「発見の森」”が。
1Fとうって変わって子供向けの、しかもかなり遊戯施設色の強いコーナーが。
圧倒的に子供率がたかいこのフロアは、かすかに聞こえるジャングル的な生き物の声もあり、にぎやかな雰囲気。
特に地面の底から顔を出せる“たぬきの目線”は人気があり、裏側のトンネル部分に子供が並んでだり、走って外から見たり忙しそう。

とはいえ既にお疲れモードで子供を押しのけてあれこれやる気にもなれずそそくさと奥へ進むと、横の部屋では体験コーナーとして何か実験室のような雰囲気の部屋が。
そこでは何組かの家族にそれぞれ係員がつき、何かやっているぽいのだが、既に受付終了していた…これは残念。

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さらに進むと発見の森の奥にもう1フロア、博物館のメインのひとつであろう動物や鳥類の剥製が並ぶ“大地を駆ける生命”フロアに。
正直なめてたのだが、これがまたすごい迫力。
なにせとにかく草食動物群がでかいでかい、水牛やバッファローといった牛関係がかなり巨大だったり、らくだがでかかったり、鹿もでかかったり、というか鹿だけなぜか種類がやたら豊富だったり。
ライオンやトラといった肉食動物もいるのだが、この体格差でよく捕食できるなと実感出来るほどサイズが違う。
剥製に持っていた一種の気持ち悪さはなく、かなり綺麗で存在感がある。
鳥類の展示がはじっこ過ぎて少し悲しいが、それとなぜかスズメ目が多かった、全然スズメじゃねーだろという鳥まで。

やはりこの辺はサイズからくる迫力もありだいぶ盛り上がり少し疲れが取れる。
そして軽く見るはずだったのにまんまと時間を食う。

地球館3F [科学と技術の歩み / たんけん広場-身近な科学]

閲覧順が1F→屋上→3Fとおかしな事になっているせいか、ここまで博物館的な側面しかなかったが、いよいよ科学博物館の科学部分が登場。
なんだかんだで2Fもそれなりの時間いたものの、閉館時間が近いためここは本当にざっと見になった。
しかし和時計の動作の仕組みや、すばらしい装飾部分の製作過程から、自動演算機から旧式コンピューターにいたるまでの貴重な展示物、果ては飛行機から衛星まで、これまた相当楽しめそうな構成。
特に木から鉄へ材質のメインが移り変わる時期に使われていた工作機械のものすごい鉄の塊感が印象深い。

もっと見たかったがこの辺で空腹もあり限界へ、結局地球館の地階すらいけずじまいとなった。

一日ではとてもたりない・・!

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もともと博物館に持っていたイメージをいい意味で裏切った、かなり楽しい場所だった。
今回は結局ごく一部しか見ることが出来なかったが、それでもかなりはしょっていた。
さまざまな場所にあるテキストを読み、映像端末で解説動画を見て、さらに音声ガイドやICカードで映像端末をあれこれして、自宅に帰って持ち帰ったIDカードを利用して公式ウェブサイトと閲覧した施設の開設を見て…とかやってたらたとえ閲覧速度の速い人でも一日で見終わるとは思えない。
一日で全てを体験できない施設というと、演出が比較的派手な事もありTDLなどを思い出すが、TDLと違いこちらは各展示物がきちんとテーマにそってカテゴライズされ、それを順追って見る形になっているため、どうしても全部見たくなってしまう。
また海洋生物の生態に興味がある、といった感じで明確に展示内容の何かに興味を持ってない、むしろどれにもそれほど強い興味がなかった俺のようなタイプほど、それぞれが意外なほど面白く、それだけに比重をどこにも置けずに延々見続ける事になる、魔性の館になっている。

博物館な上、常設展示、しかも子供向けの内容も多いということで、同じ上野にしても他の施設へ行ってしまいそうだが、ここはここで楽しいよ!

Comments (Close):1

サトゥー 12-03-08 (木) 8:03

すごく参考になりました!ありがとう!!

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